お仕事
昔話をひとつ…
旅人が、建築現場で
作業をしている人に
「何をしているのか」
と質問をした。
1人目の作業員は
「レンガを積んでいる」
と答えた。
2人目の作業員は
「壁を造っている」
と答えた。
3人目の作業員は
「大聖堂を造っているんだ。
神をたたえるためにね。」
とこたえた。
…3人のレンガ職人
この話での気づきは
人間の行動は「手段」と「目的」で成り立っている。
ということです。
加えてそこには連鎖が生じます。
今回の話における連鎖を確認してみましょう。
レンガを積んでいる(手段)
➡
壁を造っている(目的)かつ(手段)
➡
大聖堂を造っている(目的)かつ(手段)
➡
神を讃える(目的)
では、より身近な事柄にしてみましょう。
会社ではたらく(手段)
➡
お金を稼ぐ(目的)かつ(手段)
➡
ほしいものを買う(目的)かつ(手段)
➡
?
さて、次の連鎖を口に出せますか。
この連鎖が繋がれば繋がるほど
有意義に仕事ができるというのは
想像しやすいと思います。
反対にとても短い連鎖のうちに
仕事をしている方もいらっしゃることでしょう。
もしかしたら、飽き、怠惰、停滞の原因は
「手段と目的の連鎖」の短さかもしれません。
ドストエフスキーさんが人間に対する
最大の罰は、
「徹底的に無益かつ無意味な労働を科すことだ。」
と言っておりました。
あなたは仕事と言いながら
罰を受けに行っていませんか。
嫌ならやめろ。と言えたら楽なのですが
様々の事情がございますから…
しかし、皆様方の内で連鎖を膨らませる
ことはできますでしょうに。
ちなみに、
アリストテレスさんは
どんなものも最終的には
「幸福のため」という最終目的にたどりつくと
言っておりました。