病名:頑張りすぎ
これは私が書道の先生と話していた内容の一部ですが…
私:「先生ほどの段位を獲得するのに私は、
どれほどかかりますか?」
先生:「真面目だからね。5年くらいかな」
私:「ならば寝食惜しまず練習に
励んだならばいかがでしょうか。」
先生:「10年になるね。」
私:「?」
私:「ならば死に物狂いで...」
先生:「死んでもとれんよ」
さて私はこの会話のおかげで今も楽しく
文字を書いているわけですが。
先生の教えは
【継続できる力の加減を知るべし】
ということでした。
「一所懸命にやったがために成功した」
という文は正解ですが、
「一所懸命やったがために失敗した」
という文も正解です。
主観的に見れば一生懸命も
客観的に見れば一生懸命すぎるということはまま
あります。
「緊張と緩和」のさじ加減
は生き方の普遍のテーマです。
そういえばとある王様が、言ったそうな。
「弓を所持するものは
これを用いる必要のあるときは
引き絞るが、使い終わればゆるめておくものだ。
弓というものはいつも張ったままにしておけば
折れてしまい、
肝心な時に物の役に立たぬようになる。
人間の在り方もこれと同じことだ。」